후리가나로 읽는 일본 고전
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
高見 順의 いやな感じ(いやなかんじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 292,113자 · 587화면
それで俺の兄貴が俺の行方を探し回って、慷堂のところにも行ったのだ。慷堂は兄貴に、俺の居所は知ってはいるけれど、俺から口どめされている以上、肉親といえども今すぐ告げることはできないと言った。しかしおやじの最悪の場合は、自分がかならず電報を打つと兄貴に約束した。そのことを俺に手紙で知らせてきたのだ。その手紙のあとから電報が追いかけてきたのだ。
「行ぐべ」
と俺は土地の言葉で波子に言った。
「東京へ?」
「すぐ行ぐう。さしあたり入用なものだけ持って……」
「東京へ出たら、もうここへ戻っては来ないんでしょう?」
波子は部屋の真中に尻餅をついた恰好で、
「せっかく買ったのに、どうしましょう」
家財道具をきょろきょろと眺め回していた。
「あとで送って貰えばいい」
「大丈夫かしら」
「早くしないか。夜汽車でたつんだ」
赤ん坊の志奈子はスースー寝ていた。俺は腕組みをして部屋のなかをのっしのっしと歩き回った。押入れに顔を突っこんだ波子は丸いお尻をこっちに向けて、オシメはみんないるわねなどとつぶやいて、ごそごそやっていた。
俺は急に波子を抱きたくなった。こんなテンヤワンヤのときに、いやこんなときだからむしろ――こんなときにかぎって、そういうもんだ。