후리가나로 읽는 일본 고전
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
高見 順의 いやな感じ(いやなかんじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 292,113자 · 587화면
その三 練兵場の犬
血がべっとりと毛をぬらしているのも気持が悪い。たった今、人間に撲殺でもされたのか、なまなましい血の色だが、すでにハエがたかっている。
(いやなもの、見ちゃった)
大きさといい毛の色といい、宿で見た猫とそっくりなのだが、あの猫がこんなところをうろついているはずはない。俺は自分にそう言いながら、そそくさとその場を離れて、
(でも、この俺だって、こんなところをうろついている)
昼間の猫ではないとも言い切れない。こわいもの見たさに似た眼を、ひょいと振りかえらせて、あっと俺は息をのんだ。
猫の死体は消えていた。影も形もない。
誰かが始末したのか。それとも死体と見たあの猫が、実はまだ生きていて、渾身の勇をふるって、みずからそこを立ち去ったのか。
俺は顔一面に汗を(油汗かもしれぬ)ふき出させていた。なんだかもう女なんか買う気がしなくなった。
(出直しだ)
宿に戻ると、東京からの電報が俺を待っていた。慷堂からの電報である。
その三 練兵場の犬
スグカエレ――これが大きく俺の眼に迫った。番頭から渡された電報を、玄関をあがったすぐのところで開いて、ふーんと俺は唸っていた。
その俺を番頭はしげしげと見つめている。