일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みなかみきこう

みなかみ紀行

若山 牧水

若山 牧水의 みなかみ紀行(みなかみきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 102,087자 · 203화면

아오조라 문고

埃を被って咲いているみそ萩の花が路傍に続き、田から田に落ちているかすかな水のひびきもそぞろに秋を思わせる。立ち止ってうしろを見送ると、富士もまたむら雲の渦巻の中に夕日に染まりながら近々と立っていた。

宿に帰ると、先刻とは違った女中がやって来てどうか部屋を換って呉れ、此処には多勢連の客を通し度いからという。まったくその部屋は一室だけ小高く離れた離室になっており、混雑する場合など私一人には勿体ない部屋であった。移された部屋の隣りにもやがて二人連の客が来た。私は鈴を押して女中を呼んだ。そして、いま見る所では向うの西洋室が皆あいている様だ。あちらに私をゆかして呉れぬかと尋ねた。帳場に訊きに行った女中はやがて帰って来て、先刻横浜から電報で西洋人が来ることになっており、どの部屋もすべて駄目だという。諦めて風呂に行って帰って来ると、女中が来て、一室だけ不要の様ですから西洋室にお移り下さいという。喜んでそちらへ移って、粗末な椅子を窓に寄せて滝を見ながら麦酒をとり寄せた。暑かろうが、静かなだけを喜ぼうと洋室を選んだのであったが、来て見るとよく風が通した。今夜は十二三日頃の月夜の筈、珍らしい寝台の上からゆっくり月と渓の流とを見て一夜を明そうと、子供の様に楽しんでいると、また女中が来た。