후리가나로 읽는 일본 고전
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みなかみきこう
みなかみ紀行
若山 牧水
若山 牧水의 みなかみ紀行(みなかみきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 102,087자 · 203화면
同じ山桜のうちにも幾つかの種類があるらしく、また樹齢にもよると見えて、その時からかけて次ぎ次ぎと咲き継いだ花は到る所の渓間にそのみずみずしい姿を見せていた。
此の渓流は天城山及びその連山から流れ出して来た流で末は沼津町の裏に青々と湛えて伊豆通いの汽船をも入れ、千本松原近くの海に落つる狩野川となるのであるが、まだこの湯ヶ島附近では岩から岩を越え石から石に飛沫をあげて走る純然たる渓流である。その渓を挟む両岸の木立のなかに眼覚むる様な色とかがやきとを点じて最も多く咲き混っているのである。或は木立から抜けて真白な瀬の上にあらわに咲き垂れているのもある。また渓から山腹に茂っている杉山の中に、一本二本くっきりと鮮かに咲いているものもある。杉山のはずれが薄黄いろい枯萱の山窪となり、その山窪の原の中に一本ぽっつりと寂しく咲いているのもある。またその萱山のいただきの円みの上に何かの目じるしででもある様に見ごとな古木がうららかに咲き盛っているのも見えた。常磐木の茂みのなか、または流れくだる瀬々のうえに咲いているのはいかにもみずみずしく鮮かであるが、萱野のなかに独りだちに咲いているのはあたりの日の光を其処に集めて咲いてでもいる様に美しいなかに何とも云えぬ寂しさを含んでいる。