후리가나로 읽는 일본 고전
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わかむらさき
わか紫
泉 鏡花
泉 鏡花의 わか紫(わかむらさき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 37,708자 · 75화면
二
かつその鳥は、小春日の朝、空が曇って、大島が判然と墨で描いたように見えた時、江浦、吉浜の空を伸して、遠く小田原の城の森から、雲の上を飛んで来て、ふうわり、足許へ来て留った、そこから苗が出来たというのであるが、鳥はこの親仁が、名を知らぬものだったかも計られぬ。
小田原よりか、函嶺からか、それとも三島、日金の方か、たとい家は崖の上でも、十里は見通し得る筈がない。惟うに、親仁の産神は彼処であるから、かく珍らしい、伊豆紫の若茄子に、烏帽子を着せ、狩衣召させて、一粒種のお鶴という、娘の婿にでもする気であろう。
暮に取立ての初穂を、まず新しい苞入にして、切火を打って、ここから七里ある、小田原なる城の鎮守、親仁が産神に、謹上。
二
師走の末の早朝、藍の雲、浅葱の浪、緑の巌に霜白き、伊豆の山路の岨づたい、その苞入の初茄子を、やがて霞の靉靆きそうな乳の辺にしっかと守護して、小田原まで使をしたのは、お鶴といって、十六の、明くれば七になる娘。
お鶴は総六の小屋に生れて、そこでこの年まで育ったので、あたかも浪の打附って様々に砕くるのが、旭に輝き、夕陽に燃え、月にあらわれ、時雨にかくるる、牡丹の花に、雌雄の獅子の狂う状を自然に彫刻んで飾ったような、巌を自然の石垣は、二階屋に住むものの馴れた階子段に異ならず。