후리가나로 읽는 일본 고전
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さんあくにんものがたり
三悪人物語
山本 周五郎
山本 周五郎의 三悪人物語(さんあくにんものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,990자 · 58화면
三
「わかったよお杉の姐さん、だがいいのかい」
権頭がまた胴震いをしながら座敷のほうを見た、
「あっちにだいぶ役人がいるようだぜ」
「役人だから安心じゃないか、例によって旦那衆の御招待さ、驚くにゃあ当たらないよ」
ここだけはうす暗い土間の隅で、三人はつつましく酒を飲み始めた。ではこの暇にちょっと奥の座敷を拝見しよう、いちばん奥の最も上等な座敷を。
三
そこには招待した旦那衆と、招待された役人の中の身分の高い連中が集まっている。旦那衆というのは米問屋の田丸屋益造、呉服太物糸綿商の折屋伝内、酒問屋の水尾屋割助、魚問屋、乾物問屋、……と、いやこれは、次にいる両替商の持木成助をごらんあれ、なんと成木持助でござるぞ、保良郡の豪家たる権右衛門殿のむすめ婿になりそこね、婚礼の席から逃亡した贋金作り、闇七こと成木持助でござる。しかもその隣りに坐っている人間が、――いやはやなんたる奇遇であろう、倉庫業の来六屋出平とは出来六でござるぞ、あの不逞な下僕、旅先で哀れな少年八百助を脅し、金を奪ってけし飛んだかの出来六でござる。さっき権頭の話によれば、彼らは出来分限の両親玉だという、一は両替商、一は倉庫業、佐貝へ来て幾ほどもなく、土蔵の三棟も建てる資産家になったという、なるほど二人とも、りゅうとした身妝だし、どこから見ても堂々たる旦那ぶりで