후리가나로 읽는 일본 고전
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さんあくにんものがたり
三悪人物語
山本 周五郎
山本 周五郎의 三悪人物語(さんあくにんものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,990자 · 58화면
七
八百助は相手の話しを聞いてうなずいた、
「それはいいが、合わせるとこれで五十箱になるね、持木屋、おまえ算盤は持ってるんだろうな」
「失礼ながら私も商売です、これだけの金を動かすのにめどのないところへ手は出しません、実申しますと、――いま云った奉行所の役人ですな、若旦那は恩人だから申し上げますが、蓑賀さんというこの役人と、納屋貸の来六屋、この三人でこしらえた仕事なんですが、底をばらせば二人には棒をかつがせるだけで、どたん場には私ひとりがさらってしまいます。五十箱の御出資に少なくとも二十箱の利はつけてお返し申しますよ」
「そんなことを云って、おれにも棒をかつがせるくちじゃあないのか」
「冗談じゃございません、商売は眼っぱりっこですが出資主は命の親です、かりにもそんなことをしたら持木屋は二度と世間へ出られなくなりますよ」
「世間へね」
八百助はからからと笑った、
「じゃあそれを信用して二十箱すぐ届けよう、だが合わせて五十箱となるとただじゃあいけない、十日期限で額面一万両の手形を五枚書いてくれ」
「手形でございますか」
「なにかたちだけだ、まるで形なしというわけにもいかないだろう、いやなら」