후리가나로 읽는 일본 고전
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さんまいつづき
三枚続
泉 鏡花
泉 鏡花의 三枚続(さんまいつづき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 63,572자 · 124화면
十六
師と、その夫人とおわす縁側へ行って、両手をついたが、天窓から叱りつけでもされるように、お夏は消入る思がした。
十六
お夏はようよう座に着いたが、鴨川が澄して見もせぬ目よりも、才子がつんとしている胸よりも、山河内の姫様というのが、膝に置いた手の宝玉入の指輪よりも、真先に気が着いたのは、大人が机の傍に差置かれたる、水引のかかった進物の包であった。
今こそ人形町の裏通に母親と自分と二人ぐらし、柳屋という小さな絵草紙屋をしているけれども、父が存生の頃は、隅田川を前に控え、洲崎の海を後に抱き、富士筑波を右左に眺め、池に土塀を繞らして、石垣高く積累ねた、五ツの屋の棟、三ツの蔵、いろは四十七の納屋を構え、番頭小僧、召使、三十有余人を一家に籠めて、信州、飛騨、越後路、甲州筋、諸国の深山幽谷の鬼を驚かし、魔を劫かして、谷川へ伐出す杉檜松柏を八方より積込ませ、漕入れさせ、納屋にも池にも貯うること乱杭逆茂木を打ったるごとく、要害堅固に礎を立てた一城の主人といっても可い、深川木場の材木問屋、勝山重助の一粒種。汗のある手は当てない秘蔵で、芽の出づる頃より、ふた葉の頃より、枝を撓めず、振は直さず、我儘をさして甘やかした、千代田の巽に生抜きの気象もの。