후리가나로 읽는 일본 고전
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さんまいつづき
三枚続
泉 鏡花
泉 鏡花의 三枚続(さんまいつづき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 63,572자 · 124화면
十二
串戯じゃあねえ、紙包の上書ばかり下目遣いで見てないで、ちッたあ御人体を見て物を謂いねえ。」
「これ!」と向直って膝に手を置いた、後室は育柄、長刀の一手も心得ているかして気が強い。
「何を。」
「何じゃな、汝は一体、」と大人は正面に腕を組む。令夫人はものもいわず衝と後向きになりたまう。後室は声鋭く、
「無法者め!」
「いよ。お婆々、聞えます聞えます、」
羽織を脱いで本性をあらわした、紋床の愛吉は薄笑をして、
「歌の先生、どうだ歌先、ちょっと奥さん、はははは、今日ア。」と、けろりと天井を仰いだが、陶然として酔える顔色、フフンといって中音になり、
「――九は病五七の雨に四ツひでりサ――」
十二
襖も畳も天井も黄昏の色が籠ったのに、座はただ白け返った処へ、一道の火光颯と葭戸を透いて、やがて台附の洋燈をそれへ、小間使の光は、団扇を手にしたまま背向になっている才子の傍へ、そッと差置いて退ろうとする。
「待ちねえ。」
というが疾いか、愛吉は手を伸してむずとその袂を捉えた。
「あれ、」
「遁げるない、どうだ、謂うことを肯かねえか、応といやあ夫婦になるぜ。」
「御串戯を遊ばしまし、」と女中は何事も知らないのであるから、つい通りの客とばかり、酒も飲まないのにと、驚いて変に思う。