후리가나로 읽는 일본 고전
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『ケプロン・くろだのこうそう』について
中谷宇吉郎集 第八巻
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第八巻(『ケプロン・くろだのこうそう』について)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 85,890자 · 178화면
しかしその結論には、「それならば」という仮定がはいっている。本当は、逆なのであって、南極でも、北海道でも、同じ結晶が得られたら、私たちの人工雪の実験結果が正しかったという結論になるのである。結晶形をきめる要素は、気温と、水蒸気の過飽和度との二要素でよいので、第三の要素はいらない、ということが確かめられたことになる。
そういう第三の要素として考えられるものは、大気の清浄度である。普通の大気中には、凝結核とよばれている非常に小さい埃がたくさんある。普通の顕微鏡では見えない極微のものであるが、これが雲粒や霧粒の芯になるものである。その数は非常に多く、田舎の空気の綺麗なところでも、一立方センチの中に、千個くらいはある。大都会だったら、数十万個にも達する。
雪の結晶は、千差万別の複雑な形をしている。ああいう形になるのは、結晶内の原子の配列が完全に一様ではなく、ところどころに欠陥があるからである。それで大気中に無数にある微小凝結核が、生成途中の雪の結晶にくっつくと、欠陥を助成して、結晶形を変えはしないかということは、一応考えてみる必要がある。
ところで南極のようなところでは、大気は非常に清浄で、こういう核は少ないのではないかと思う。