일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じゅうにしこう

十二支考(上)〔全2冊〕

南方 熊楠

南方 熊楠의 十二支考(上)〔全2冊〕(じゅうにしこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 290,735자 · 566화면

아오조라 문고

まして馬には時として人に優った特性あるのもあれば、弱腰な将士の百千人にずっと勝れた軍功を建つるもあり。それに昔は人毎に必ず畜生に勝るてふ法権上の理解もなかった(ラカッサニュの『動物罪過論』三五頁)。したがって人間勝りの殊勲ある馬を人以上に好遇し、甚だしきは敵味方ともこれを神と視て、恐れ崇めたのだ。

馬に人勝りの特性ある事は後文に述べるとして、ここには少々馬を凡人以上に尊重した例を挙げんに、宋の姚興その馬を青獅子と名づけ、時に同飲してわれ汝と同力報国せんと語る。後金兵来寇するに及び、所部四百騎もて十余戦せるも、大将王権はまず遁れ、武将戴皐は来り援わず、興ついに馬とともに討死せるを朝廷憫んで廟を建てた。それへ絶句を題する者あり、いわく、〈赤心国に許すは平時よりす、敵を見て躯を捐ててさらに疑わず、権は忌み皐は庸にして皆遁走し、同時に難に死すは只青獅のみ〉と。いかにも感慨無量で折角飲んだ酒も醒めて来るが、暫くするとまた飲みたくなりゃこそ酒屋が渡世が出来る理窟故ますます感心する。晋の司馬休、敵に殺さるべきを一向気付かず、その馬食事をやめて鞍に注目するを見て乗り試むるとすなわち急に十里奔り、後を見れば収兵至った、かくて難を免れた酬いにその馬に揚武と加号した。