일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はるかなたび

原民喜戦後全小説

原 民喜

原 民喜의 原民喜戦後全小説(はるかなたび)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 60,577자 · 124화면

아오조라 문고

浴衣

浴衣

体の調子がよかったので、久振りに寝巻を洗濯した。襟の方にしみついた垢はいくら石鹸で揉んでも落ちなかったが、一時間あまりも屈んでいると、いい加減くたびれる。私はいい加減にして、その浴衣を木蔭へ吊しておいた。それから私は狭い部屋で寝転んで窓の外の青空を眺めていた。洗濯もののよく乾きそうな気持のいい日だった。夕方、私は木蔭のところへ行くと、ハッとした。浴衣は無くなっていた。足袋や靴下やハンカチなどこまごましたものは残っていたが、一目で目につく浴衣はなかった。

あの浴衣を盗まれたからには、もう私には肩のところの透きとおった、穴だらけの、よれよれの浴衣しか残っていないのだ。私はそのぼろぼろの浴衣をとり出して手にとって眺め、だんだん自分が興奮しだすのを覚えた。盗むよりほか手段を持たない人が盗んで、あれを着るのなら、たとえば貧しい母親が子供の襁褓にするため盗んだのなら、私の心はまだ穏かであり得る。だが、どうもあれは専門家の手によって古着屋へ五十円位で売払われ、一杯のカスとり焼酎にされてしまったのではないか。