후리가나로 읽는 일본 고전
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やまとこじふうぶつし
大和古寺風物誌
亀井 勝一郎
亀井 勝一郎의 大和古寺風物誌(やまとこじふうぶつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,647자 · 215화면
しかし円柱はそうした緊張の後や、旅の疲れの後や、また相慕う思いのまにまにと身を寄せるに実に都合よく、親しみ深く立っているのである。円形ということも大事なことである。即ちそれは巧まずして設けられた小さな憩いの場所なのだ。
ここで我々は様々の思いをめぐらしたり、平生の気楽な状態に還ったりすることが出来る。その証拠には各寺院の円柱をみよ。落書がある、身をすり寄せた痕もみえる、子供達は手をつないで鬼ごっこをしている。また遠慮なくお呪いの札がはりつけてあるのも円柱である。法隆寺や東大寺の屋内の円柱はさほどではないが、唐招提寺のごとくむき出しになっているところではこの傾向は甚だ顕著で、それがまた何ともいえない親しみを与えてくれるのだ。俗にみえることもあるが、この俗をも摂取してそれがそのまま寺の懐しさと化している点が私には有難い。人臭いと云ったのもかような意味である。
しかし八本の太柱の並んだ金堂を稍々遠眼にみるときは、また別の美しさを感ずる。この出張った柱のあるため、金堂がどれほど深い陰翳を与えられているか、想像がつくであろう。瓦が波のようにうねる大屋根の重くるしさも、この円柱のためどれほどやわらげられているか。