일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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やまとこじふうぶつし

大和古寺風物誌

亀井 勝一郎

亀井 勝一郎의 大和古寺風物誌(やまとこじふうぶつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,647자 · 215화면

아오조라 문고

をまず祈念されたのは当然でなかろうか。信仰が、剣をもって誅伐することを最後までゆるさなかったのではなかろうか。あるいは「我れ必ずしも聖に非ず、彼れ必ずしも愚に非ず、共に是れ凡夫のみ」(憲法十条)という自覚ゆえに、一切の罪禍を自らに担って、ひたすら耐えられたのであろうか。

剣よりも悲心によって、人為の政略よりも神仏の加護によって、魂の根源からの「和」を祈念された。この高邁な精神にも拘らず、薨去後に悲劇は起っている。憂悩を裡に抱いたまま、太子の生涯は殉教の生涯だったと申してよい。

「日月輝を失ひて、天地既に崩れぬべし。今より以後、誰か恃まむ哉」――この言葉は、当時の民草の偽らぬ述懐だったに相違ない。太子の強烈な信念が、わずかに時の静謐を保っていたのであったろう。威徳の前には諸王はむろんのこと外戚たる馬子達もひたすら畏れ慎しみ、常に翼賛申していたという。だが危機はいたるところにひそんでいたのだ。薨去が、やがて乱世の再来を予測せしむるごとき事情は、誰の眼にも明らかであったと思われる。薨去の後、なお七年のあいだ推古天皇は皇位に在り、三十六年の春三月に崩御された。