일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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やまとこじふうぶつし

大和古寺風物誌

亀井 勝一郎

亀井 勝一郎의 大和古寺風物誌(やまとこじふうぶつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,647자 · 215화면

아오조라 문고

御二方が統べ給うておられた天平のみ代は、云うまでもなく我が民族の生命力が思いきって開花爛熟したような時代であった。現存の正倉院御物と万葉集と仏教美術を想起しただけでも驚くべきであろう。そこにはあらゆる美と荘厳と、また悪徳の深淵が渦巻いていた。光明皇后はこれらのただなかに在って、つねに聖武天皇により添われ、愛と信仰をともにされた方であったから、胸中に万感の思いを抱いておられたに相違ない。「ものうちかたれわがせわぎもこ」の句に、私はその一切を偲ぶのである。たとえば万葉集巻八には、皇后が、聖武天皇に捧げた次のような相聞がのっている。

吾背子と二人見ませば幾許かこの零る雪の懽しからまし

一首の意は解を要するまでもなく簡明であろう。寧楽の都に雪のふりしきる日、高殿に在って背の君と肩をならべ、その雪を眺めていたならばどんなに嬉しいことであろうと、何らの技巧粉飾を用いず歌われているのである。調が清らかで、愛情の濃やかに滞るなく流れている名歌である。光明皇后の美しい御歯並さえしのばるるではないか。高貴な血統に育った方の気高さがおのずからにじみ出ている。会津博士の歌のはるか奥に、この一首の幽かに余韻していることを私はなつかしく思うのである。