후리가나로 읽는 일본 고전
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やまとこじふうぶつし
大和古寺風物誌
亀井 勝一郎
亀井 勝一郎의 大和古寺風物誌(やまとこじふうぶつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,647자 · 215화면
太子薨去後二十年余にして遺族すべて非運に倒れたのである。「日月輝を失ひて、天地既に崩れぬべし」の予感はかように悲惨な姿となってあらわれた。上宮王家へのひそかな思慕と愛惜の声が、巷にみちていたであろうことは、書紀にしるされた童謡によってもうかがわるる。しかもあれほど太子を讃仰した筈の諸臣の殆どすべてが、遺族の全滅に直面してはただ拱手傍観、入鹿の暴虐を黙視していたのみであった。人心は無常である。
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斑鳩宮は灰燼に帰し一片の廃墟と化してしまった。その後いくばくもなくして蘇我一族も滅亡し、中大兄皇子と中臣鎌足によって大化の改新がなされたことは周知のところであろう。しかし太子の祈念は必ずしも全うされたとは言えない。外戚の弊が除かれ血族相剋の日が終焉したわけでもない。上宮王家滅びて三十余年にして壬申の乱起り、漸く平定した後の奈良朝時代には、蘇我に代って藤原一族の擅権がはじまっている。太子生誕の頃より奈良平安朝にいたる歴史をみるとき、それは血族の間に生じた悲痛な犠牲の歴史である。人間の業の深さ、人心の無常に驚く。しかしかかる悽惨な生の流れにおいてこそ、はじめて太子の御姿が幾度もふりかえられ、その祈念は人心に復活したといえるのではなかろうか。