일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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やまとこじふうぶつし

大和古寺風物誌

亀井 勝一郎

亀井 勝一郎의 大和古寺風物誌(やまとこじふうぶつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,647자 · 215화면

아오조라 문고

金堂の春

私の勝手な空想ではあるが、ともあれこのみ仏は一切を忘れさせる力をもっている。マリアは一切を思い出させる力をもっている。既に恢癒したはずの傷までがまた疼き出しそうだ。言うまでもなく私にとっては忘却の方が有難かった。若しこの世に大慈大悲というものがあるならば、それはすべての苦悩を、罪禍を、いな人生そのものをさえ忘れさせてくれる力にちがいあるまいと思う。

はじめて法隆寺にまゐり、

百済観音を拝して詠める。

いづくより 来ませし仏か 敷島の 大和の国に 廬して 千年へにける けふ日まで 微笑たまふなり 床しくも 立ちたまふなり ほのぼのと 見とれてあれば 長き日に 思ひ積みこし 憂さり 安けくなりぬ 草枕 旅のおもひぞ ふるさとの わぎ妹に告げむ 青によし 奈良の都ゆ 玉づさの 文しおくらむ 朝戸出の 旅の門出に 送りこし わがみどり児も 花咲ける 乙女とならば 友禅の 振袖着せて 率ゐ行かむぞ このみ仏に

反歌

現世は めでたきみ代ぞ 平けく 微笑て在はせな 百済みほとけ

――昭和十二年秋――

金堂の春

旅に出ると、自分や周囲のものの生命が平生にもまして不安に感ぜらるる。