후리가나로 읽는 일본 고전
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やまとこじふうぶつし
大和古寺風物誌
亀井 勝一郎
亀井 勝一郎의 大和古寺風物誌(やまとこじふうぶつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,647자 · 215화면
詔勅を「篤く敬へ」とは申されなかった。至高の権威を、詔勅におかんとしたのが太子だったのである。当時これはいかなる意味をもっていたであろうか。一言で云うならば、勢力ある氏族の専横を深く危惧された上での決断であった。蘇我馬子は皇室に対しても、また太子御自身にとっても、最も血肉的に親しい外戚であり、それだけに彼一統の暴虐を抑えることは容易ならざることだったに相違ない。太子は日々この危機の上に政事を執られたのである。武力による抑圧が、再び同族間の流血の惨事をもたらすであろうことは、太子の最も憂えられたところと拝察さるる。
即ち、太子の大乗の愛は、人間に関する深き観察、煩悩具足の凡夫の在りのままの姿に発し、しかも必ず仏性をみとめてこれを捨てず、すべての人を抱擁し、この和の根本の教として三宝を敬い、そして最後にこれら一切を傾けて護国のために捧げられんとしたのであった。飛鳥の精神は、ただ美しい古仏や寺院にのみあらわれているのではない。それを支える根源には想像を絶した苦闘があったのだ。むしろ現世の地獄より、ひそかに祈念し憧憬したところに、諸々の菩薩像が立ちあらわれたのだといってよかろう。