후리가나로 읽는 일본 고전
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ようちゅう
妖虫
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 妖虫(ようちゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,290자 · 239화면
何かしら本当らしくないとは感じていた。だから、悪夢にうなされているのだと極めていたのだが、では、悪夢でもなかったのか。
「間抜けめ、余計なお喋りをするんじゃねえ。折角お嬢さんが面白がっていなさる所じゃねえか。とんちき、これから無駄口を叩くと承知しねえぞ」
小男は偽探偵の一喝に遭って、一縮みに黙り込んでしまった。
「サア、お嬢さん、こちらへいらっしゃい。この先にまだまだ面白いものがあるんですよ」
グイグイと邪慳に手を引かれるままに、珠子はよろけながら、なおも竹藪の細道を辿って行ったが、そう聞いて見ると、如何にも見世物小屋の中に相違ないことには、暗闇ながら、戸外のような風のそよぎもなく、空には星も見えないのだ。さい前までは、それ故にこそ、一層夢の中の景色らしくも感じられたのだが。
轢死人は生人形と分った。これから先の面白いものというのも、どうせ似たような拵えものに極っている。だが、それだからと云って、珠子の恐怖は増しこそすれ、決して薄らぎはしなかった。人形はもう怖くはないけれど、人間が恐ろしいのだ。彼女の右手をネットリと握りしめている怪物の、計り知られぬ心が恐ろしいのだ。