후리가나로 읽는 일본 고전
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ようちゅう
妖虫
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 妖虫(ようちゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,290자 · 239화면
滴る血潮
おかしくておかしくて堪らない様に、いつまでも笑いやまなかった。
滴る血潮
アア、この女はとうとう気が違ったのではないかと、一座の人々がギョッと目を見はるのを、殿村夫人は小気味よげに眺め廻しながら、左手首の腕時計を、一同に見せびらかす様にして、恐ろしいことを云い始めた。
「三笠さん、あなた一度時計をごらんなすっては如何ですの。犯人のことばかりやっきとなってて、一体お嬢さんの方はどうなるのでしょう。ホラ、もう三時じゃありませんか。犯人は予告を実行しないとでも考えていらっしゃいますの? ホホホホ」
彼女は人も無げに笑うのだ。アア、何という不敵の曲者であろう。最後の土壇場に追いつめられても、ひるむどころか、無援孤立の身で、強敵三笠探偵に逆襲しようとしているのだ。併し、彼女自身も相棒の一寸法師も捕まってしまった。因果物師の手下達も巣窟をあばかれてしまった。それでいて、予告の殺人をどうして実行しようというのだろう。そこに何か、流石の老探偵さえ気づき得ない深い企らみが隠されているのではあるまいか。
「ウン、如何にも丁度三時だ。三時がどうかしたのかね」
三笠老人は落ちつき払っている。