후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,320자 · 398화면
遠い上古には、防人と称され、つわものとみずから誇り、都に集う若者たちが歌ったという、
つるぎ太刀
腰にとり佩き
すめらぎの
御門のまもり
我を措きて人はあらじ
のあの気高い王朝時代の――きれいな濁り気のない、純正無垢な誇りと誓いとを――尠なくも、信長は、この大馬揃いの挙行をもって、身にも示し、世にも顕わそうとしたことは確かである。
いつの世からか、皇室と武門とのあいだは、建国のときの神則、天皇の兵は治安を守る防人であり、軍は国の御楯であり、剣は我を磨き人を生かす愛ですらあった本質から私にうごき紊れて、時には分離し、時には皇室を威嚇するなど、その弊は、応仁以後の室町末期にいたってまったく極まっていたといっていい。
その紊れを時代の主人公として世もゆるし自身も任じている信長が、このとき大馬揃いの催しをもって、それらのあらゆる意義を、理窟や法制に恃まず、上下ともに楽しみ歓ぼうとしたことは、さすがに武弁一遍の頭領ではない、偉大なる政治家としての信長のすがたをここには見られるのであった。
さて、その景観を思い起してここに一端を写してみるならば――
その日は、二月二十八日、京洛の春も闌の頃だった。