후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,320자 · 398화면
天目山
天目山
織田徳川の聯合軍は、はやくも甲州内へ怒濤のごとく入って来たと、この辺の土民までが云い合っている。
家康の軍は、穴山梅雪を案内として、身延から文殊堂を経、市川口へ。また織田信忠は、上諏訪に進攻し、諏訪明神そのほかの諸伽藍を焼きたて、沿道の民家までも黒煙としながら、残兵を狩り立てつつ韮崎、甲府へ向って夜も日もなく急進して来るという。
ついに、最後は来た。三月十一日の朝である。
「織田勢の先鋒、滝川左近、篠岡平右衛門などの兵が、はや近くの村々に入りこみ、ここにお館以下御一門がおわすことを里人から聞き知ったらしく、遠巻きに通路を断って、やがてこれへ押し襲せて来るらしゅう見うけられます」
これは、ゆうべから里へ出て、敵の情勢をさぐって帰った勝頼の側衆小原丹後が息喘いて今朝告げて来たことである。
ここ数日、勝頼父子をめぐる残余の侍四十一名と、簾中上たち五十人の一群は、天目山のうちの平屋敷とよぶ所に、しばしの柵を結って立て籠っていたが、こう聞くと、
「今は……」
と各※(二の字点、1-2-22)、死ぬ身支度に忙しかった。
その中に御台所の勝頼夫人は、白い花のような容顔にやや茫としてみえる現をたたえ、館の奥の丸にあるとおりに坐っていた。