일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,320자 · 398화면

아오조라 문고

高遠城

二月十日、すでに信濃に入り、伊那口、木曾口、飛騨口などの手配を終る一方、関東方面には、北条家を促し、駿河方面からは、同盟国の徳川家康に、進撃を催促していた。

姉川、長篠の戦いなどの時からみると、こんどの甲州討入りは、まるでわが畑の物でも採りに行くような信長の落着きぶりであった。

もう敵国の中に、敵ならぬ味方がいた。苗木城の苗木久兵衛も、木曾福島の木曾義昌も、彼の旗を、ひたすら待っていた者に過ぎない。

織田信忠、川尻与兵衛、毛利河内守、水野監物、滝川左近などの岐阜から岩村へ入った軍勢など、その行くところ敵なしという有様だった。

武田方の砦々は、風を望んで降ってしまい、武田一族が守るところの松尾城も飯田の城も、夜が明けてみると、空城になっている。

「伊那口方面は、ほとんど支える敵もなく進んでいる」

こういう聯絡をうけた木曾口方面でも、

「これでは何やら物足らな過ぎる」

と、将士のあいだには、こんな談笑さえ交わされていた。

この手の軍勢は、二月十六日頃、鳥居峠へかかっていた。そしてここで埋伏の味方、苗木久兵衛父子の兵と合し、奈良井附近ですこしばかり敵の抵抗もあったが、小合戦で終り、敵の遺棄死体四十余名を葬ったに過ぎなかった。