후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면
よりは「心」であったこというまでもない。
信長にこの「こころ」があったればこそ、二十余年の同盟がこの乱世に完うされて来たともいえよう。また家康のほうからいわせれば、恃む味方としては、ずいぶん気骨の折れる相手だが、時によってのわがままも、得手勝手も、皮を剥いた信長の真底には、利害一てんばりのみでない、真実と呼び得るもの。――それがあるのを知っているので、稀には、三斗の酢を呑まされるようなことがあっても、まずまずと、飽くまでこの人を立て、この人に従いてゆこうという気もちを持ち続けたものであろう。
そうして、この両者の、同盟二十余年間のうち、いずれが得をし、いずれが損をなしたかを、極めて第三者的にながめるならば、それは両方の得であったといい得る。
もし、青年立志のとき、早くから、信長が家康を盟友としていなかったら、今日、安土の府の厳存を見ることなど、思いもよらないし、またもし、家康が信長の援助を得ていなかったら、その生い立ちから栄養不良の児みたいであったあの弱小三河の国が、よく以後の四隣の圧迫に耐え得てきたかどうか。たとえば、長篠の一戦を考えてみただけでも、猛虎のまえの一片の餌でしかなかったのではないかと思われる。