후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면
無用の用
――天狗は寝返った。枕の音とともに、うーむとわれ知らず呻いた。
「……殿」
となりの部屋から紹巴が身をもたげて声をかけた。
「殿……。どうか遊ばしましたか」
光秀はかすかにそれを知っていたが、わざと返辞をしなかった。
紹巴はすぐ元の寝息に回っている。みじか夜はすぐ明け放れた。起きるやいな、光秀は人々と別れて、まだ朝霧もふかいうちに下山した。
無用の用
左馬介光春が亀山へ来て、合したのは三十日であった。彼の坂本勢だけでも少なくないところへ、所在の明智衆が近郡からそれぞれ分に応じた人数と家の子を伴って集合しているため、城下は兵と馬に埋められ、辻々には輜重の車馬が輻輳して道も通れぬほどである。急に真夏を思わせて陽はかんかんと照りつけ、行儀のわるい荷駄人夫が物売り店にたかって盛んに喰ったり喚いたりしているかと思えば、兵糧を載せた牛車を挟んで足軽同士の口喧嘩だ。それを見物している女子供の輪と足もとの馬糞牛糞に蠅も唸りをあげて巡っている。
光春は馬上から見て通った。
景観すでに常ならぬものがあった。一歩、城門に入ればなおさらである。
「つづいて、お体はおよろしゅうございますか」