후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면
天正六年、初手の中国入りに、別所家の剛の者、末石弥太郎の首をあげたときが、十八歳の初功名といわれているから、実際の場へのぞんでの強さも、当人の自慢するだけのものはあるらしい。
「出発まで休んでおれ」
準備が終ると、市松は、営中へかくれてしまった。
秀吉の前に出ている。これより行って参りますという挨拶を述べていたのだった。
「市松」
「はッ」
「敵の砦へかかってからよりは、途中が危ない。途中の覚悟はよいか」
「だいじょうぶです」
「たれぞに、もう三百も兵をつけて、後詰に添えてやろうか」
「それには及びません」
「よし、行け」
市松はむっとした顔して出て行った。このむかっ腹も、秀吉を親類のおじさんと心のどこかで考えているところから起るものらしい。
宮路の砦は、足守とよぶ小さい町の裏にあたる。足守の人家を横に見て、その山麓に近づいたのはもう夜だった。夜をかけて遮二無二道もない山を登りつめる。ここはかなり高地である。
「しまった。身を沈めろ」
銃声を聞いたので、市松は、部下全体に、うごくなといった。そしてなお低声で、
「この山のうえに、水之手がある。城の者が命の綱としている蓄水池だ。