후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면
「ごらんなさい。右府様がまた例の神算鬼謀をもって、わたくしが所持の牧谿の一幅を、召し上げようとなされていられる。……この男が、遠浦帰帆など持って、持ち負けせぬかな? などというお言葉は、そろそろ乱波を放って、敵国を攪乱しにかかっているものです。――叔父御あなたの御秘蔵の楢柴の茶入れもお気をつけなさいよ」
と、なお笑い止まない。
これは中っていた。さっきから信長の眼はそれを明らかに渇望している。けれど、島井家の楢柴の茶入れも、神谷家に伝来する牧谿の遠浦帰帆も、ともに博多の名物として有名なものだけに、信長も無碍に云い出しかねていたのである。
が、いま、持主の宗湛のほうからこれを表面化してくれたのは、さほどお望みならば進上してもよい――と約束してくれたも同様だと信長は考えた。なぜならば、こう傍若無人に人を笑っておいて、そのあげくその人の欲する物は与えないという情理はあり得ないからである。
で、信長も、
「はははは、いや宗湛も隅にはおけない。信長の年頃ともならば、やがては遠浦帰帆を持っても然るべき茶人となり得よう。それまでは安土へ預け置くことじゃな」
と、戯れの裡に、真意を吐いた。