후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면
そんなことを、六、七度もくりかえしている間に、人声がしなくなった。市松は、真っ先に、
「突っ込め」
槍を向けたまま駈け下りた。
果たして、城兵はみな逃げ去っている。守将の乃美元信も見えなかった。
逃げるに際して、敵が城へ火を放って逃げたのは勿論である。山城なので風当りも強い。みるまに、大きな焔と黒煙が立ちのぼった。
「この煙は、龍王山からもよく見えるはず。もう陥ちたかと、味方はみな、この方らの神速に舌を巻いているだろうよ」
士卒とともに、腰兵糧を解いて、空腹をみたしながら、市松は愉快そうに云った。
きのうから寝ていないので、交代で一睡した。午睡からさめてみた頃、焼けるにまかせておいた砦も、三分の一を焼いて、下火になっていた。
一部の兵をのこして、その晩、市松は龍王山へ引っ返した。秀吉に会って報告したのは次の日である。ずいぶん褒めてもらうつもりで市松は得々と戦況をはなした。もとより秀吉も機嫌のわるいわけはないが、さりとて市松が期待したほど賞揚もしてくれない。
「そうか。よくいたした」
それっきりである。
これきりか、といわぬばかりな顔して、市松がなお水之手奇襲の着想を誇らしげに談じていると、