후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면
弓も折れ矢も尽きていたのである。
「退ける所かは、退ける所でもない。長柄をかせ」
彼は、そう叱咤すると、臣下の得物を引っ奪くって、獅子のように廻廊を走った。彼方の欄に手をかけて、登ろうとした敵の一武者を見、その真っ向へ一撃を下したのである。
明智方の川上久左衛門は、槙の木の蔭から半弓を引きしぼっていた。矢は信長の臂に刺さった。信長はよろめいて、うしろの蔀に背を支えられた。
が、これしきの傷手に、信長はまだ屈するものではない。かつて彼が四十三歳の天正四年、大坂若江の合戦のときなどは身すでに大納言右大将という高位であったにかかわらず、足軽の中に交じって駈けまわり、足にも鉄砲をうけ、身にも太刀傷をうけつつ、わずか三千の兵で、一万五千の大敵を衝きくずした例もある彼である。死は怖れないが、いたずらに死を急ぐ彼ではない。また、貴人の名分にとらわれて、敵の雑兵と戦うに怯なる右大臣家でも決してない。
寂火
そのとき、ちょうどその頃といえる。西の築土の外でも、小戦闘が起っていた。
本能寺附近にあった所司代邸の内から打って出た春長軒村井長門守父子とその家来小者の一勢が、明智軍の包囲を外から衝いて、正門の内へ駈け入ろうと試みたものであった。