후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면
ながるる涙も頬に乾いてしまうであろう程な長い瞑目であった。
酒井忠次や石川数正、以下井伊、榊原、本多などの人々も順々それにならった。そしてまたしばらく対坐のまま黙然と無量の感を抱きあっていた。
住持はしずかに去ってゆく。廻廊の下にいる警固の武士の槍のさきが見えるだけで、茶屋四郎次郎ひとりを除くほかは、主従水入らずの徳川家だけの者になった。
「……まだ、ほんとのような心地がせぬ。四郎次郎の口から慥と実状を聞いても」
家康はつぶやいた。声のうちにも嘆息も聞える。しかし彼のひとみは何らの懐疑もたたえてはいない。この大きな事実を誰よりも正確に見つめている眼である。そして少し若禿げを呈している大きなおでこが、どういう考えをいま抱蔵しているか、余人をして容易に窺わしめないような緊まりきった顔をしていた。
「……夢のように存ぜられます」
「なんとも。……右大臣家のお心を察すれば察する程、刹那の御無念。……どうあったかと思われまして」
人々もみな嘆声した。喞ちあえば限りもなく思い出がわく。安土でその人の舞を拝見したり、哄笑を聞いたのも、つい十日ほど前のことである。
だが、家康は、人々の余りな詠嘆は好まない容子であった。