후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면
弥九郎は、当然なことを、当然いっているような態度である。
「人様には、腰を低め、身には粗服、足にはわらじで、こう忙しくしておりましても、これで心はなかなか楽しいのでございます。申してはちと憚りありますが、中国御陣のお蔭で、外傷の薬、そのほかの薬種は、おもしろいほど売れますし、将来は海外とも交易し、あちらの薬種香料なども買い入れ、ずいぶん商人として大きく働ける時代でございますからな。――ここで商いの道を捨て、侍衆の端について、槍の持ちようから習い覚え、戦場の中をまごまごして見ましょうとも、どうも大した自信は持てそうもありません。これは考えものでございますな。子どもの時なら一も二もなく仰せに従ったでしょうが、唯今では急に御返辞はいたしかねます」
大きくても小さくても、町人は町人として、社会的にはっきり階級づけられている今日である。さむらいに取り立ててやるといえば、随喜して、仰せにしたがうというのが人情であり常識であった。
ところが、小西屋弥九郎は、そうでない。
この逢いがたい時代に逢って、将来大いに、武家には成す理想が多いというなら、同様に、商売としても千載一遇の時、何もさむらいに転じなくとも、自分は自分の職をもって、この時代に充分、希望も生きがいも持ち得ている者。