후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면
「む、む。……それゆえに筑前もちとこの入梅には滅入っておる。官兵衛、何ぞ名策はないか」
「きのうも今日も、前線をめぐり歩き、敵城の位置、四囲の地勢をつらつら見ますに、ここで乾坤一擲という大策は、ただ一つしかありません」
「高松の陥ちるか否かは、敵にとっても、味方にとっても、ただ一城を争うだけの問題ではない。ここが落ちれば、芸州吉田山の毛利の府は、はやわが掌中のものにひとしく、ここで蹉跌いたせば、五年にわたる中国攻略の業も一敗地に崩れを来すであろう。――大策こそよけれだ。官兵衛、お汝の考えは何か。次の間の輩も遠ざけてあれば、忌憚なくいって欲しい」
「おそれながら、殿にも、腹中の一案はおもちでしょう」
「ないこともない」
「さきにお伺いいたしましょう」
「お汝も書け」
傍らの硯をよせて、自分も筆をとり、官兵衛にも料紙を与えた。
秀吉の書いたのを取って、官兵衛が見た。「水」と一字書いてある。官兵衛が書いたのを取って秀吉が見た。それには二字「水攻」としてあった。
「はははは」
「あははは」
笑いながら、ふたりは、丸めた紙くずを、袂へ入れて、
「官兵衛。人の智というものは、やはり人の智以上には出ぬものだの」