일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

わせだだいがく

早稲田大学

尾崎 士郎

尾崎 士郎의 早稲田大学(わせだだいがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,204자 · 220화면

아오조라 문고

N氏は、きょとんと眼を瞠っている私を振りかえった。あのへんが侯爵夫妻の寝室で、こっちが、応接室のあったところです、とそれらしい地点をゆびさしながら、一つ一つ丁寧に説明するN氏の声を私は虚ろな思いで聴きながしたまま、ゆるやかな曲折を描く小川の水面に視線をおとした。底がすけて見えるほど浅い流れに雲のかげが映っている。

その流れの音に、じっと身を澄ましていると、夢のごとくに過ぎた三十年前の思い出が私の心に湧くようにひろがってくる。今は校庭のどのあたりになるか方角さえもわからなくなっているが、昔は正門を入ると、すぐ突きあたりに、大きく傾斜面をひろげた芝生があり、われ等の総長、大隈重信の銅像がその正面にあった。その情景を思い描くだけでも、なつかしさに心のひきしまる思いであるが、始業式と卒業式の祭典の開かれるのはこの芝生の広場で、ざわめきたつ全校の学生がそれぞれの位置に整列している左手の通路を、杖を片手に、びっこを曳きながら、ゆるゆるとのぼってくる大隈老侯の姿ほど、世にはなやかであり、荘厳であり、英雄的な感銘をあたえるものはなかった。

振鈴が鳴りわたると、今まで、がやがやと騒いでいた学生の列が急にしいんと鳴りをしずめる。