후리가나로 읽는 일본 고전
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ほんしゅうおうだん かんしゃくとほりょこう
本州横断 癇癪徒歩旅行
押川 春浪
押川 春浪의 本州横断 癇癪徒歩旅行(ほんしゅうおうだん かんしゃくとほりょこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,749자 · 45화면
(二)奇異の血汐
出発は八月十日、同行は差当り五人、蛮カラ画伯小杉未醒子、髯の早大応援将軍吉岡信敬子、日曜画報写真技師木川専介子、本紙記者井沢衣水子、それに病気揚句の吾輩である。吾輩は腹式呼吸と実験から得た心身強健法とで、漸く病気の全快したばかりのところへ、要務が山積しているので、実は徒歩発足地の水戸まで一行を見送り、そこで御免を蒙る積りであったが、さて水戸まで行ってみると、オイソレと逃げる訳にも参らず、とうとう牛に曳かれて八溝山の天険を踰え、九尾の狐の化けた那須野ヶ原まで、テクテクお伴をする事に相成った。
(二)奇異の血汐
徒歩出発地は前にいう太平洋沿岸方面の常州水戸で、到着地は日本海沿岸の越後国直江津の予定。足跡は常陸、磐城、上野、下野、信濃、越後の六ヶ国に亘り、行程約百五十里、旅行日数二週間内外、なるべく人跡絶えたる深山を踏破して、地理歴史以外に、変った事を見聞し、変った旅行をしてみようというのである。
ところが東都出発の数日以前から、殆んど毎日のように暴風大雨で、各地水害の飛報は頻々として来る。ことに出発の前夜は、烈風甍を飛ばし、豪雨石を転ばし、勢で、東都下町方面も多く水に浸され、この模様では今回の旅行も至極困難であろうと想像しているところへ、ここに今考えても理由の分からぬ事があった。