일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

えのきものがたり

榎物語

山本 周五郎

山本 周五郎의 榎物語(えのきものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,519자 · 67화면

아오조라 문고

事実、さわが起きられるようになったときは、山津波で死んだ者の始末もあらかた済んだあとで、河見家では主人の半左衛門の死躰だけが確認され、源宗寺へ葬られた、ということを聞いただけであった。

安二郎が自分に心をよせ始めたと気づいたとき、さわはすぐに越前屋を出ることにきめた。自分を見る安二郎の、思いつめたような眼つきが、そのまま国吉を思いださせたのである。あたしには国さん一人しかない、国さんのほかに男を近よせてはならない。そう思ったからで、自分でおどろいたほど頑強にねばった。街道で野だての茶をすすめ、それでくらしを立てながら、親きょうだいの菩提をとむらいたい。この不幸を忘れるまで結婚はしない、と云い張ってゆずらなかった。すると重兵衛が、それなら気の済むようにするがよかろう、できるだけの世話はすると云って、小さいながら家を建ててくれ、点茶の道具も揃えてくれたのであった。

安二郎はいまでも、月に二度か三度は訪ねて来て、安否を問い、不足な物はないかと、気をくばってくれる。もうとしがとしなので、縁談もいろいろあるらしいが、さわのほかに妻を娶る気はない、と断わりとおしているそうであった。