후리가나로 읽는 일본 고전
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ひとうとうこうき
比島投降記
石川 欣一
石川 欣一의 比島投降記(ひとうとうこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 68,333자 · 134화면
といって地に倒れた上は、それをいかに憎み怨んでいたにせよ、ツバをひっかけたり、足蹴にしたりしないという、フェア・プレイの精神のあらわれであろう。但し、地に倒れて「参った」といいながら、隙をうかがって足に食いついたりしたら今度は徹底的に敵をのしてしまうにきまっている。
途中何度も何度もバカヤロー、ドロボーをあびせかけられはしたが、警乗兵のおかげで大した事故も起らず、我々はラロに着いた。ここの煙草工場が仮収容所になっている。コンクリート建築で、屋根は比島の建物がすべてそうであるように、トタンである。爆撃をくったと見え、大穴小穴がいっぱいあいている。大きな建物が二つに小さいのが一つ。その小さいのは病院で、重症患者が入っていた。丁度僕が腰をかけて足がブラブラする程度の高さに、割った竹を張った床が出来ていて、ひとまずそこに荷を下し、ナイフ、千枚通し、鋏、剃刀等、先端のとがった物や物騒な品は全部取上げられた。日章旗も出せとのことで、何かそんな規則があるのかと思ったが、これは記念品として、個人的にほしがるのだということが間もなく分った。
話が前後するが、日章旗について面白い挿話が一つある。