후리가나로 읽는 일본 고전
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ひとうとうこうき
比島投降記
石川 欣一
石川 欣一의 比島投降記(ひとうとうこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 68,333자 · 134화면
F
ある時、死亡した患者の遺骸を、埋葬するまで、日陰に安置しておいたのではあるが、暑気が激しいので、早くも臭いがして来て、埋葬に行く日本の兵隊が「くさいくさい」という程だったが、ABは何ともいわず、僕の前を通る時右手をハンドルから外して、鼻のさきの空気を払いのける手つきをして見せただけである。表情たっぷりな米国人としては、珍しいといわねばならぬ。すぐ愛人の写真を見せたり、家庭の事情を話したりする兵隊が多いのに、ABは最後までそんなことをしなかった。いかにも大人という感じだった。
F
「おとな」という感じを与えたもう一人はFである。年もとっていたが、落着いていて、しかもいい英語を話した。はじめは伍長だったが、間もなくサージェントに昇級し、そのクラスも短期間にもう一つ上った。
アパリでは Ten-in-one という糧食が給与になった。これは十人一日分の食糧(煙草や便所の紙も入っている)が大きな箱に入っているのだが、PWはほとんど何の仕事もしないし、分量も米国人ほどは食わないので、一箱を十五人でわけることになっていた。で、毎朝の現在人数を事務所に届け、その人数分だけの糧食を受取るのであるが、しょっ中異動があり、また百五十人とか三百人とか、十五できちんと割り切れる数になることはめったにないので、そのたびごとに計算する