후리가나로 읽는 일본 고전
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すいちゅうのきゅうでん
水中の宮殿
野村 胡堂
野村 胡堂의 水中の宮殿(すいちゅうのきゅうでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 26,533자 · 52화면
事業も銅板も――引渡せと談判
健一は大急ぎで燿子を引揚げながら、片手を働かせて泳ぎました。
幸い、つい側に、半死半生の綾子も浮いております。
「有難い」
どうせ川の中の淵で、そこから岸までは、何程の距離でもありません。健一は俵を引揚げるように、二人の少女を岸へ担ぎ上げました。
事業も銅板も――引渡せと談判
燿子と綾子は、したたかに泥水を呑んで、三日ばかりは休まなければなりませんでした。
健一はさすがに元気一杯で、その間に東京から着いた人夫を督励して一度壊された堤防を築き直し、隧道の中から水をかい出しました。
隧道の中で取落した銅板の絵図面は、出口の方に近く、泥の中に沈んでいたので、幸い何の故障もなく健一の手に戻りました。
が、綾子と燿子が元気にならないうちは、さすがに一人で隧道の探検も出来ません。仕方なしに、河床を掘り下げたり、隧道の入口を広げたり、堤防を厳重にしたり、一生懸命働いている人夫の作業を監督しながら、ブラブラ歩いていると、岸の柳の葉蔭に釣竿を垂れていた男が、人目を憚るように、そっと招いております。
「僕ですか」
「え、少し話したいことがありましてね、まあ、そこへ腰をおろして下さい、釣りながら話しますから、この辺はよく釣れますよ」