일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じろきちこうし

治郎吉格子 名作短編集(一)

吉川 英治

吉川 英治의 治郎吉格子 名作短編集(一)(じろきちこうし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 178,609자 · 362화면

아오조라 문고

雲霧閻魔帳

人生・間の山

人生・間の山

なるべく、縁起の吉い日にしようぜ。御幣をかつぐ訳じゃないが、物は縁起ということもあるし、お互い様に明日の首の座は分らない。こちとら、白浪渡世――

いうにゃ及ぶ。

さて、その日は?

そうよ。――初日の出の元日――あたりはどうだ。

なるほど、そいつアいい。

元日より縁起の吉い日はねえ理窟だ。――次には、場所だが。

その場所は、伊勢の間の山と決める。そして、年暮立ちに、各が、土地を飛び、正月の抜け詣りを装って、落ち合う事にしようじゃないか――というような約束が、何日からか、土地を離れた五人の間に、出来上がっていたのである。

発起人は、絵師の応挙の内弟子、その正月をとって、十七歳になる仁太郎だった。

大坂の鼬を誘って、大晦日の晩、約束の間の山へつき、そこの雲霧茶屋で待っていると、やがて、第二着が、駿府の羅宇屋煙管の五郎八、次にやって来たのが、浜松のお仮面屋の伜丹三郎。――一番遅く、夜明け近くに、江戸の本職小猿七之助が、これは贅沢に、数日前から流連していた二見の茶屋から、駕を打たせて、乗りこんできた。

「顔が、揃った」

と、挨拶になって――

「てまえ、大坂の鼬でござんす」