후리가나로 읽는 일본 고전
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ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
国枝 史郎의 猫の蚤とり武士(ねこののみとりぶし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,496자 · 368화면
これには軍右衛門も胆をつぶしたらしく、また小平と眼を見合わせたが、
「で、どなた様の細作隠密で?」
「豆州様のさ、松平伊豆様の」
「ご老中の松平伊豆守様?」
と、軍右衛門は自分の耳を疑がうように、そう云ってキョトキョト眼を躍らせた。
小平は少し顔色を変えた。
(はてな? それでは?)
といったように、改めて梶子をつくづくと見た。
「松平伊豆様は二人とはないよ。ご老中の松平伊豆守様さ」
「そのお方の女隠密?」
まさか! というように軍右衛門は、くどくど訊ねて眼をキョトキョトさせた。
「くどいねえ、その通りさ」
「お見それ致して申し訳もない儀」
と不意に小平が一礼した。
「お噂は承わりおりました。……柳営のお方々とご縁故深く、その添え状を多数持たれ、諸地方へ参られてご滞在なされ、所のご領主や公卿方らと、お心安くお話しなさるる、梶子様と申される貴婦人あって、紀州にもしばらくご滞在あそばされ、我が君とも親しく遊ばされた趣き、お噂によって承わりましたが、よもや、よもや、その梶子様が、このような所においで遊ばすとは……それに致しましてもこれまでの無作法、いやはや何んとも申し訳ござなく、平にご用捨くだされますよう……」