후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
国枝 史郎의 猫の蚤とり武士(ねこののみとりぶし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,496자 · 368화면
お蔵の迷路
「菊女殿、危険でござる! むやみと奥へ走って行ってはいけない! 小路が縦横にありましてな、迷ったが最後出られませぬ! ……もはや拙者乱暴はいたさぬ! ……お帰りなされ、お帰りなされ!」
しかし菊女は返辞もせず、無二、無三に走っていた。
三十郎に捕えられ、菊女はこの洞窟へ帰って来た。
と、三十郎は部下の者どもに、洞窟の口を警戒させ、菊女を暴力で辱かしめようとした。
絶体絶命と感じた菊女は、洞窟の奥へ逃げ込んだ。
で、今逃げて行くのであった。
一寸先も見えない闇であった。
一方の岩壁を掌で撫すり、奥へ奥へと走って行った。
足音が高く耳に響く。
自分と三十郎との足音が。
そうして三十郎の叫んでいる声が、洞窟一杯に反響し、言葉をなさず、ただワーンと、こんなように聞こえて来た。
菊女は無二無三に奥へ奥へと走った。
十字路らしい一角へ出た。
右の方へ曲がって走った。
とまた丁字路らしい一角へ出た。
右の方へ曲がって走った。
ほんの少し走ったところで、また、三叉らしい一角へ出た。
彼女はまたも右の方へ曲がり、先へ先へと走って行った。
ふと気がついて足を止め、菊女は熱心に聞き耳を立てた。