후리가나로 읽는 일본 고전
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ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
国枝 史郎의 猫の蚤とり武士(ねこののみとりぶし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,496자 · 368화면
「それにいたしてはわれわれ三人が、ここにいることは紀州公においても、ご存知の筈でありますれば、そういう事情でありましたら、われわれをも捕えるが至当である筈」
「そこじゃ」
と兵庫は強く云った。
「そればかりが一縷の希望でござる」
「それにいたしても一大失敗は、萩丸様を姉小路様より、紀州公のもとへお返しいたしたことで」
と、残念そうに民弥は云った。
「萩丸様を残して置き、宥免状ばかりを姉小路様の手より、紀州公のお手へ上ぐるべきであったを」
「その通り」
と兵庫も頷き、
「われわれは少し抜かり過ぎましたよ」
「姉小路様のお意見を、あまりに簡単に信じ過ぎましたからで」
「萩丸様を和歌山城下まで、現在つれて来ておりながら、尚拘留するということは、大納言様のご機嫌を損じる。これはおかえしした方がよかろうと、姉小路様に云われてみれば、それに反対することは、どうにもわれわれには出来なかったからのう」
と、兵庫はいかにも心外らしく云った。
二人はしばらく沈黙した。
と、菊女が話を変えて云った。
「それにいたしても兵庫様には、猫の蚤とりなどに姿をやつされ、こんな和歌山のお城下などで、人家へお立ちなされますとは?」