후리가나로 읽는 일본 고전
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しんじゅふじん
真珠夫人
菊池 寛
菊池 寛의 真珠夫人(しんじゅふじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 289,296자 · 578화면
三
「あんなに行きたがっていらっしゃるのですもの。連れて行って上げてはいけないのですか。」
瑠璃子は夫を振返りながら云った。その微笑が、一寸皮肉な色を帯びるのを、彼女自身制することが出来なかった。
「馬鹿な!」
勝平は、苦り切って、一言に斥けると、自動車の窓から顔を出しながら云った。
「遠慮をすることはない。グン/\引き離して彼方へ連れて行け。暴れるようだったら、何時かの部屋へ監禁してしまえ。当分の間、監視人を付けて置くのだぞ、いゝか。」
勝平は、叱り付けるように怒鳴ると、丁度勝彦の身体が、多勢の力で車体から引き離されたのを幸に、運転手に発車の合図を与えた。
動き出した車の中で瑠璃子は一寸居ずまいを正しながら、背後に続いている勝彦のあさましい怒号に耳を掩わずにはいられなかった。
三
葉山へ移ってから、二三日の間は、麗かな秋日和が続いた。東京では、とても見られないような薄緑の朗かな空が、山と海とを掩うていた。海は毎日のように静かで波の立たない海面は、時々緩やかなうねりが滑かに起伏していた。海の色も、真夏に見るような濃藍の色を失って、それ丈親しみ易い軽い藍色に、はる/″\と続いていた。