일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しんじゅふじん

真珠夫人

菊池 寛

菊池 寛의 真珠夫人(しんじゅふじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 289,296자 · 578화면

아오조라 문고

七

瑠璃子は、客を送り出すため、急いで玄関へ出て行った。

見ると父は、兄の家出を見送った時以上に、蒼い苦り切った顔をしていた。杉野子爵はと見ると、その如才のないニコニコした顔に、微笑の影も見せず、周章として追われるように玄関に出て、ロクロク挨拶もしないで、車上の人となると、運転手を促し立てゝ、あわたゞしく去ってしまった。

父は、自動車の後影を憎悪と軽蔑との交った眼付で、しばらくの間見詰めていた。

「お父様どうか遊ばしたのですか。」瑠璃子は、おそる/\父に訊いた。

「馬鹿な奴だ。華族の面汚しだ。」父は唾でも吐きかけるように罵った。

七

杉野子爵に対する、父の燃ゆるような憎悪の声を聞くと、瑠璃子は自分の事のように、オドオドしてしまった。胸の中に、ひそかに懐いていた子供らしい想像は、跡形もなく踏み躙られていた。踏んでいた床が、崩れ落ちて、其儘底知れぬ深い淵へ、落ち込んで行くような、暗い頼りない心持がした。之迄でさえ、父と父との感情に、暗い翳のあることは、恋する二人の心を、どんなに傷しめたか分らない。それだのに、今日はその暗い翳が、明らさまに火を放って、爆発を来したらしいのである。