일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しんじゅふじん

真珠夫人

菊池 寛

菊池 寛의 真珠夫人(しんじゅふじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 289,296자 · 578화면

아오조라 문고

/\と駈け降りて来るのであった。

「いらっしゃいませ。何うして、こう遅かったの。」静子は一寸不平らしい様子を嬉しさの裡に見せた。

「遅くなって済まなかったね。」

信一郎は、劬わるように云い捨てゝ、先に立って妻の部屋へ入った。

その時に、彼はふと青年から頼まれたノートを、まだ夏外套のポケットに入れているのに、気が付いた。先刻真鶴まで歩いたとき、引き裂いて捨てよう/\と思いながら、小使の手前、何うしても果し得なかったのである。当惑の為に、彼の表情はやゝ曇った。

「御気分が悪そうね。何うかしたのですか。湯衣にお着換えなさいまし。それとも、お寒いようなら、褞袍になさいますか。」

そう云いながら静子は甲斐々々しく信一郎の脱ぐ上衣を受け取ったり、襯衣を脱ぐのを手伝ったりした。

その中に、上衣を衣桁にかけようとした妻は、ふと、

「あれ!」と、可なりけたゝましい声を出した。

「何うしたのだ。」信一郎は驚いて訊いた。

「何でしょう。これは、血じゃなくて。」

静子は、真蒼になりながら、洋服の腕のボタンの所を、電燈の真近に持って行った。それは紛ぎれもなく血だった。一寸四方ばかり、ベットリと血が浸じんでいたのである。