후리가나로 읽는 일본 고전
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しんじゅふじん
真珠夫人
菊池 寛
菊池 寛의 真珠夫人(しんじゅふじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 289,296자 · 578화면
二
貴女のその秀れた美しさと、貴女の教養や趣味に対して、心から敬慕しているものです。が、僕は貴女がそうした天分や教養を邪道に使っているのを見ると、本当に心が暗くなるのです。僕は青木君の為にばかりでなく、貴女自身のために、僕の云ったことをよく玩味していたゞきたいと思うのです。」
こう信一郎が、述べ来った時、今まで傾聴しているような態度をしていた夫人は、つと頭を上げた。
「あの、お言葉中で恐れ入りますが、御忠告なら、御免を蒙りたいと思います。御用事丈を承わる筈であったのでございますから。」
鋼鉄のような凜とした冷たさが、その澄んだ声の内に響いていた。
二
『御忠告ならば、御免を蒙る。』と、夫人がきっぱりと云い放つのを聴くと、信一郎は夫人に対して、最後の望みを絶った。青木淳は、『僅に残っている良心』と、書いている。が、僅に残っている良心どころか良心らしいものは、片さえ残っていない。女らしい、つゝましい心の代りに、そこに翼を拡げているものは、恐ろしい吸血鬼である。純真な男性の血を好んで嗜なむ怪物である。夫人の良心に訴えて、少しでも彼女を、いゝ方に改めさせてやろうと思ったのは、悪魔に基督の教を説くようなものであると思った。