후리가나로 읽는 일본 고전
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しんじゅふじん
真珠夫人
菊池 寛
菊池 寛의 真珠夫人(しんじゅふじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 289,296자 · 578화면
が、その人らしい姿は、到頭見えなかった。
大抵は、その日の訪問客を引き止めて、華美に晩餐を振舞う瑠璃子であったが、その日は何うしたのか、夕方が近づくと皆客を帰してしまって、美奈子とたった二人限り、小さい食堂で、平日のように差し向いに食卓に就いた。
その夜の瑠璃子は、これまでの通り、美奈子に取って母のような優しさと姉のような親しみとを持っていた。が、美奈子は母に、ホンのかすかではあるが、今までに持たなかったような感情を持ち初めていた。母の若々しい神々しいほどの美貌が、何となく羨ましかった。母が男性と、殊にあの青年と、自由に交際っているのが、何となく羨ましいように、妬ましいように思われて仕方がなかった。が、美奈子はそうしたはしたない感情を、グッと抑え付けることが出来た。彼女は平素の初々しい温和しい美奈子だった。
順々に運ばれる皿数の最後に出た独活を、瑠璃子夫人がその白魚のような華奢な指先で、摘み上げたとき、彼女は思い出したように美奈子に云った。
「あゝそう/\! 美奈さんに相談しようと思っていたの。貴女此夏は何処へ行きましょうね。四五日の裡に、何処かへ行こうと思っているの。