후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
いしかりがわ
石狩川
本庄 陸男
本庄 陸男의 石狩川(いしかりがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 253,535자 · 506화면
「なんですか?」
「飯を煮る用意をして行け」
ほかの人夫も立ちあがった。
「ついて行け」と、玉目三郎はそのものたちにどなった。
谷間に向って「おおい」と呼びかける案内人の声が木立ちの低みにひびいて来た。
「玉目さん、着物を乾したがよろしかろう――」と、薪を投げ込みながら戸田老人が云った。照り出された頭上の青い木の葉が、吹き上げる焔にちらついていた。そこから大粒の雨滴がばざッばざッとおちていた。
いつの頃か吹き倒れたであろう枯れたトド松を、大野順平はひきずって来た。むらがっている枝葉をぽきりぽきりと折って火にくべた。簑の先から滴がきらきらとび散った。
「空腹はいかがでござるか?」
「されば――」と大野は、話しかけた老人の方を見ないで言った、「追々と目的地も近づきましたな、踏み分け路のようなものがこの裏にありましたよ、阿賀妻どのは?」
眼をあげて玉目三郎を見た。
「間もなく見えられましょう」
短かくそう答えて、彼は焔に背を向けた。濡れた背中を温めだしたのである。
しばらく彼らはお互いの思いにおちていた。
「殿も気遣われておられるだろう、今頃は――」
ぽつりと戸田老人が云った。