후리가나로 읽는 일본 고전
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いしかりがわ
石狩川
本庄 陸男
本庄 陸男의 石狩川(いしかりがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 253,535자 · 506화면
旅客は甲板に出てうしろに消える陸を見ていた。
カムイ岬から針路を南に向けて走った。
ツガルの海は風が無くても波が高い。潮の流れが東と西から押しよせて、逆立ちあって、崩れて、休みなしに騒いでいる。風向の定まらぬ季節のかわり目には、馴れた船頭も首をひねった。その難路も乗りきったのだ。ハコダテの港から三陸の海に出て、彼らの上陸地たる荻の浜までおよそ二百六十英里。そう運用方の乗組み士官に聞かされた。尻矢の岬で不動白色の六角燈をみとめた彼らは、もはや両三日の距離にせまった郷里をまぶしく思い浮べていた。
あの人たちはどんな表情で自分たちを迎えるであろうか。
開墾についての設計は、三陸の沖にかかるとともに、あそこに置いて了った。郷里の姿と入れかわった。うらうらとしたあたたかい陽を浴びて、甲板に設けられた休息用の椅子にぐったり凭れた。邦夷は遠く海を見ている。水は空に接してひとすじ鼠色のたがをまわし、空は水に色彩をうばわれてその一環だけが白くなって、まるく海をかこんでいた。手をあげて、その空を、カーテンのようにたくしあげたならば、向うにある世界が覗かれるかも知れない。