일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わたしのりれきしょ

私の履歴書

井上 貞治郎

井上 貞治郎의 私の履歴書(わたしのりれきしょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 34,380자 · 69화면

아오조라 문고

同じ胸の病で第二の妻を失う

現実のきびしさと、金の尊さを知っていたこともあるが、実際商売の方も赤字続きだったのである。こんな悪戦苦闘のなかで出資者たちはつぎつぎと私から離れていった。荒川など別れぎわに私の着ているどてらや、ふとんまで取上げていったものである。しかし私はかえって元気を出した。商売には浮気は禁物! あくまでやりとげよう。私は独立独歩できるのを喜び、別れていった三人の出資者にも心から感謝を捧げた。そして事業名を三盛舎から三成社に改めた。ちょうどこのころ、私が苦心して組立てた機械とその製法が実用新案特許を出願して認可されたので、製品の名も“特許段ボール”として市場に出すことになった。

同じ胸の病で第二の妻を失う

私が段ボールを技術的に完成した明治四十二年の秋もすぎ、冬の訪れを感じられるようになったころ、築地小田原町二丁目の本願寺裏の家に引越した。たしか家賃は十二円だったが、やっと落着いてみると私の手元には葉書を五枚買う金しか残っていなかった。ここでも私は朝の六時から夜の十一時ごろまで、のりと汗にまみれて馬車馬のように働き続けた。

間もなく迎えた明治四十三年の正月、私は三十歳になった。